関西電力系の光通信事業者、ケイ・オプティコムは15日、スマートフォンによる携帯電話事業を全国で開始すると発表した。KDDI(au)と組んで通信回線や設備を使うことでコストを抑え、割安なサービスを実現する。ネット上で15日から受付を開始、6月3日からサービスを開始する。
新サービスは「mineo(マイネオ)」という名称。京セラ製アンドロイドスマホ「DIGNO M」と高速データ通信サービス「LTE」、さらに音声通話がセットで月額3590円から利用できる。音声通信なしでSIMカードによるデータ通信だけを申し込む場合は月額980円で提供する。
先着1000人には、最大2年間毎月980円引きとするサービスも提供する。またスマホのラインアップは今後、増やす予定。
大手携帯電話事業者のネットワークを借りて独自のサービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)などが、データ通信や音声通話のサービスと端末を組み合わせた格安スマホ事業に参入している。今回のケイ・オプティコムもMVNO方式でのサービス。
初年度の販売目標は10万台。藤野隆雄社長は15日の会見で「5年のうちに100万件を目指したい」という。