対するMSも昨年11月に「Xbox One」を発売した。ネットとの連携などを強化したのが特徴で、今月17日には、出荷台数が500万台を突破したと発表、PS4に食い下がっている。日本市場でも今年9月に投入する計画だ。
PS4がXbox Oneを販売台数で上回っていることについて、ゲーム雑誌を発行するKADOKAWAの浜村弘一常務取締役は「ゲームソフトの数は差がない。PS4が約400ドル(約4万992円)、Xboxが約500ドルで、何より100ドルの差が大きかった」と指摘する。このため、MSは注目ソフトの値下げなどに踏み切っているという。
今後は、家庭用ゲーム機の製造・販売が解禁された中国での展開もシェア争いに影響しそうだ。外資系企業は当局の審査が条件のうえ、海賊版が広まるなどのリスクもあるが、巨大な市場は魅力的だ。
SCEは市場調査などを行うため、今月に現地に事業部を設置。PS4などのゲーム機販売を「積極的に検討していく」という。MSもXbox Oneの投入を視野に入れており、両社の戦略が注目される。