2014.3.14 06:30
色とりどりのキャンディーを並べ替えて遊ぶスマートフォン(高機能携帯電話)用の人気パズルゲーム「キャンディークラッシュサーガ」を手掛ける英の新興ソーシャルゲームメーカー、キング・デジタル・エンターテインメントが米で計画している新規株式公開(IPO)で、企業価値(株式時価総額)が最大76億ドル(約7800億円)にも達することが3月12日、分かった。この金額は創業90年の米大手玩具メーカー、ハズブロを追い越し、2011年上場のライバル、米ジンガに匹敵する。華々しい市場デビューとなるが、浮き沈みの激しい業界だけに将来性を疑問視する声もある。
510億円を調達
ロイター通信や米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)などが、米証券取引委員会(SEC)に提出された関係書類を元に報じた。
キング社はIPOで1株当たり21~24ドル(約2100~約2500円)で2220万株を発行し、約5億ドル(約510億円)を調達。2003年にスウェーデンでキング社を立ち上げた共同創業者のリカルド・ザッコーニCEO(47)は発行済み株式の9.5%を保有し、IT(情報技術)業界を代表する億万長者の仲間入りを果たす。