ハルカス「包囲網」?
西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」は平成20年の開業以来、売上高、来館者数とも4期連続で増加。好調ぶりを見せつけている。にもかかわらず、ハルカス開業のタイミングに合わせ、全体の約3割にあたる80店舗をリニューアルする計画。さらに集客力を高めるのがねらいで、改装後の26年度は売上高750億円、来館者数は2千万人を見込んでいる。
「日本一の超高層ビル」の全面開業に負けじと攻める京阪電鉄、阪急電鉄。対する近鉄のあべのハルカスは、話題性こそ高いものの、入居する近鉄百貨店本店では、昨年6月の一部先行開業から同11月末までの売上高が約643億円と、目標を5%程度下回った。
低調に終わった背景には「改装工事による影響から、想定以上に館内移動の不便さが生じた」(近鉄百貨店)と分析している。