プリマロフトの素材は、1980年代に軍隊向けに開発され、天然素材に比べ水分を弾き、保温性が高いのが特徴。羽毛高騰でコスト競争力が向上した。
伊藤忠は2000年からプリマロフト素材の日本での寝具向けを展開し、ここ数年でかけ布団の販売が急増。アパレル製品を手がける三井物産テクノプロダクツ(大阪市北区)もジャケット向け引き合いが増えている。
蝶理は、価格高騰で羽毛の安定供給を不安視するアパレルメーカーのニーズに対応。このほどポリエステルを使いながらもイタリアの特殊加工でふわふわ感と熱伝導率を高めた、機能性わた素材「MOLCALD(モルカル)を開発。価格は従来の半額程度で、14年秋・冬向けダウンジャケット原料として引き合いが好調で、繊維各社の代替素材開発も活発化しそうだ。