シャープは27日、タイで約52メガワットのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設を受注したと発表した。今月中に着工し、年内の運転開始を目指している。同社は太陽光発電事業の収益力を高めるため、太陽電池の生産・販売にとどまらず、発電所の設計、機器調達、建設から、保守・管理まで一括で請け負う形に事業構造の転換を図っている。
タイ中央部の約1.3平方キロの土地に、炎天下でも安定した発電効率を保てる薄膜太陽電池モジュール約40万枚を設置する。保守・管理は、同社が2011年3月にタイの首都バンコクに設立した子会社SSMAが手がけ、特別な訓練を受けたスタッフが発電事業者の運営を支援する。
太陽光発電事業をめぐり、同社は市場拡大が見込める日本やタイへの経営資源集中を図る一方で、欧米からの撤退を進めている。