日本のプラズマ技術はどこへ? 篠田プラズマ事業停止、パナソニック撤退 (1/5ページ)

2013.12.31 11:00

新しいディスプレーを説明する篠田傳社長=3月26日、神戸市中央区

新しいディスプレーを説明する篠田傳社長=3月26日、神戸市中央区【拡大】

 曲げられる大画面の次世代ディスプレーを開発・製造する篠田プラズマ(神戸市中央区)が、資金繰りの悪化から事業を停止した。「プラズマテレビの生みの親」として知られる篠田傳会長兼社長が立ち上げたベンチャーだが、研究開発費がかさむ一方、販売不振に苦しんでいた。

 奇しくもパナソニックがプラズマ撤退を表明した直後だった。スポンサー企業を探して再建を目指すが、国内外の数社が関心を示しているという。かつて世界に先駆けフルカラーのプラズマテレビを実現した“日の丸技術”はどこに行ってしまうのか-。

 カーブアウト

 「プラズマを製品にできないのであれば独立させてほしい」

 篠田プラズマの誕生は、富士通がディスプレーの製造事業から撤退を平成17年に決断したのがきっかけだった。

 篠田氏は富士通研究所フェローなどを歴任し、プラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)などを開発した功労者。事前に意見を求められた際に迷わず独立を決意したという。

PTAはPDPや液晶パネルの10分の1の軽さに加え…

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