ただ、インテルなど米国勢やサムスン電子など韓国勢、受託生産最大手の台湾TSMCが売上高の上位を占める。米国調査会社によるランキングでは、日本勢の10位以内は東芝だけで、ルネサスやソニーが辛うじて15位以内に入るという厳しい状況だ。
こうした中、業界に衝撃を与えたのは半導体製造装置で世界大手の東京エレクトロンと、米アプライドマテリアルズが9月、統合を発表したことだ。勝ち組同士が手を組むことは、半導体メーカーとの価格交渉力の強化につながるなど、半導体メーカーへの影響は大きい。
「厳しい状況だという認識は業界内で共通しており、再編が起きても不思議ではない」(半導体検査装置大手、アドバンテストの松野晴夫社長)。国境を越えた合従連衡の動きに目が離せない。(田村龍彦)