「善戦」の売り場は
生産量が激減する中、善戦している売り場もある。
大阪キタにある百貨店「阪急うめだ本店」の「阪急メンズ大阪」。周囲を行き交うビジネスマンらはノーネクタイ姿も少なくないが、ここでは、1階にネクタイ売り場が設けられ、色とりどり、さまざまな柄のネクタイがずらりと並んでいる。「かつてに比べばネクタイの売り上げは落ちていますが、今年は前年並みを保っています」
阪急メンズ大阪のネクタイ担当、泉建次さん(28)はそう胸を張る。人気の秘訣(ひけつ)は、阪急百貨店の国産品を扱うオリジナルブランド「The Tie」(ザ タイ)。価格は6800円と8800円の2種類で、店頭に置いている約2600本のうち、約20%にあたる約570本が、このブランドだ。今年はグリーンが流行で、定番のレジメンタルなど落ち着いた柄のネクタイにも使われている。