日本ネクタイ組合連合会と東京ネクタイ協同組合が連名で行った陳情で、「クールビズ運動は、ノーネクタイ運動と同一視され、ネクタイを外せばCO2(二酸化炭素)削減に寄与しているかのように考え、行き過ぎたキャンペーン」と批判した。さらに「ネクタイを外しただけのだらしない格好は国際社会の中でみうけられません」とし、「日本の文化を支えてきた絹織物業界の復興に全面的なご協力をお願いする」とつづっている。
東京ネクタイ協同組合によると、環境相から「検討する」との回答があったが、その後も「クールビズ」は行われている。東日本大震災が起きた平成23年には、電力不足が叫ばれる中、クールビズの期間はそれまでより2カ月増え、5~10月の6カ月間となり、昨年、今年も同じ半年があてられた。
環境省の担当者は「ネクタイを外そうと特に訴えているわけではない。百貨店では夏でも涼しげなネクタイを提案していただいている。どこかの業界が傷みを伴うというのは本意ではない」と説明する。ただ、この担当者に、自身が夏にネクタイをしていたかと問うと、「環境省はとにかく暑い。していなかった」と答えた。