三菱自動車は6日、販売台数を2016年度に13年度見込み比28.7%増の143万台を目指すことなどを柱とした3年間の中期経営計画「ニューステージ2016」を策定したと発表した。
全車種に占めるピックアップトラック、スポーツ用多目的車(SUV)、クロスオーバー車の販売台数比率を6ポイント増の63%に、売上高に占める割合では5ポイント増の74%まで高める計画。三菱自が得意の利益率の高い車種の構成を高めることで、経営効率を上げることが狙い。
また、地域別には、主力のタイ、インドネシアに加え、フィリピンを中核市場と位置づけ事業強化を図る。東南アジア諸国連合(ASEAN)での販売は、44.4%増の39万台まで引き上げる。中国も81.8%増の20万台まで増やす。
同日会見した益子修社長は、「新たな成長ステージに入り、着実な売上高の拡大、収益の増大を目指し、株主への安定的な配当を目指す」と抱負を述べた。