三菱自動車が29日に発表した2013年9月中間連結決算は、最終利益が中間期として過去最高となる前年同期比55.5%増の467億円となった。日産自動車との共同開発で6月に発売した軽自動車「eKワゴン」などの新車販売が好調だったうえ、円安による為替差益が追い風になった。資材費などのコスト削減を進めたことも寄与した。
売上高は8.0%増の9290億円、営業利益は64.9%増の508億円だった。
4~9月の小売りベースの販売台数は4.4%増の49万9000台。日本国内はeKワゴンの貢献で4.8%増の6万6000台だったほか、北米も6月に発売したSUV(スポーツ用多目的車)の新型「アウトランダー」などが好調で3.2%増の4万5000台だった。主力の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国では9.1%減の11万8000台と苦戦した。