スズキは26日、新型の軽自動車「スペーシア」を3月15日に発売すると発表した。主力の背高ワゴン「パレット」の後継車で、燃費を約31%改善したほか室内空間の広さを訴えるため車名を変更した。
同社は昨年、エコカー減税の恩恵を受け軽自動車の販売台数を前年比23%伸ばしたが、シェアは19年ぶりに3割を割り込むなど苦戦した。一部改良して同4日に発売するガソリン1リットル当たり33キロと軽トップの燃費効率を誇る「アルトエコ」と合わせ、シェア3割の復活を目指す。
スペーシアは、子育て世代の家族が主なターゲット。この日会見した本田治副社長は「室内の広さ、燃費、使い勝手の良さを追求した」と狙いを説明。後部ドアをボタン1つで開閉できるスライド式としたほか、ボックスティッシュ専用のスペースを作るなどの工夫も凝らした。