ホンダ、新塗装技術でCO2大幅削減 「付加価値も生まれる」と強調 (1/3ページ)

2013.2.11 08:00

ホンダが埼玉製作所寄居工場で新たに導入する新塗装技術のテスト風景

ホンダが埼玉製作所寄居工場で新たに導入する新塗装技術のテスト風景【拡大】

 ホンダは、今年7月に稼働予定の埼玉製作所寄居工場(埼玉県寄居町)に新たな塗装技術「ホンダ・スマート・エコロジカル・ペイント(HSEP)」を初めて取り入れる。

 新しい塗装材料を開発したことで塗装工程を短縮、二酸化炭素(CO2)排出量の削減に結びつける。工場から排出されるCO2の中で半分以上を占める塗装工程への新技術導入で工場全体のCO2削減にも貢献する。

 四輪車の主流となっている塗装は(1)さびを防ぐ「電着」(2)塗装膜のひび割れなどを防ぐ「中塗り」(3)車体の色づけをする「ベース」(4)輝きを出して傷がつかないようにする「クリア」の4層で構成される。電着、中塗り、クリアのそれぞれの後に乾燥工程があり、工程の一連を「4C(コート)3B(ベーク)」という。

 「3C2B技術」の実現

 ホンダは、2010年に稼働した鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)に中塗りの後の乾燥工程をなくした「4C2B」を採用しているが、HSEPはさらに一歩進め、ベースにあらかじめ衝撃を吸収する成分を取り入れて中塗りの機能を持たせることで、中塗り工程そのものをなくした「3C2B」を実現した。

「2000回ぐらいテストを繰り返した」

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