度肝抜いた衝撃の「ピンククラウン」 トヨタが狙った巧妙なデザイン戦略 (5/5ページ)

2013.1.19 13:40

トヨタ自動車が発売した新型「クラウン」と豊田章男社長。桜にちなんだピンクのクラウンも披露=東京都渋谷区(矢島康弘撮影)

トヨタ自動車が発売した新型「クラウン」と豊田章男社長。桜にちなんだピンクのクラウンも披露=東京都渋谷区(矢島康弘撮影)【拡大】

  • 新型クラウンを発表するトヨタ自動車の豊田章男社長=12月25日午後、東京都渋谷区(矢島康弘撮影)

 いつかはピンククラウン

 開発途上から追加された車種とはいえ、発売が1年も遅れるものなのか。前出の関係者は「発売から3カ月後ならば、だれもが記憶が鮮明で、ピンク色が売れたか、売れなかったかに注目が集まる。しかし、1年後ならば…」と指摘する。

 つまり、1年後になると記憶も薄れ、売れ行きが悪くても騒がれる心配は少ない。逆に予想以上に売れれば、大々的に広報すれば再び話題となるわけだ。

 何よりも昨年12月以降の反響は「トヨタの宣伝戦略のうまさ。良くも悪くもこれだけクラウンが注目されれば、どう評価されようが宣伝になっている」(業界関係者)。

 「いつかは、ピンククラウン」。そんな日が来るとは思えないが、トヨタのしたたかな宣伝戦略に乗せられているのは間違いない。(島田耕)


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