イメージは「若作りの老人」?
ある業界関係者は「まだ小型車ならばピンクも分かるが、最高級セダンにショッキングピンクはあり得ない」と酷評。また、別の関係者も「女性向けにピンクにしました、という感覚がまず理解しがたい」と前置きした上で、「イメージを変えるという意味では成功かもしれないが、決して良いイメージではない」と話す。
同業の自動車メーカーはもっと手厳しい。30代後半の男性社員は「大人の上質感とは正反対。“若作りのおじいちゃん”という感じで、あこがれる大人のクルマではない」と言い放つ。
賛否両論が渦巻くピンク色のクラウンだが、気になるのは発売時期だ。新車の発売日は記者発表と同時が通例。しかし、今回は年末発売と、ほぼ1年後という異例の時期に設定されている。
トヨタ側は、この発売時期について「ピンク色は当初から予定されていたものではなく、開発段階でアイデアとして出てきた。このため、発売は今年末となってしまう」と説明する。