2年ぶりに世界首位への返り咲きが確実となったトヨタが昨年12月25日に発売した新型クラウン(価格353万~543万円)。5年ぶりのフルモデルチェンジで、高い静粛性や乗り心地の良さを受け継ぎながら、新開発のハイブリッドシステムを搭載して燃費性能を高めており、豊田章男社長も「デザインと走りに徹底的にこだわった」と自信をみせる。
発売から3週間(1月19日)の受注台数は、月間販売目標の約5倍にあたる約1万9千台に達し、最高級セダンの実力と期待の高さを示した。そんな好調な売れ行き、また最高水準の性能とは別に、大きな話題を呼んでいるのが「ピンク色という前代未聞のカラーデザイン」だ。
豊田社長も「まさか」
ピンクという高級車には不釣り合いなカラーデザインを採用したのは、購入者の大半が50~60代の男性といわれるクラウンで、女性や若者を取り込むのが狙い。