価格は350ミリリットル缶で198円とメーカーブランド(NB)のビールより約1割安く、高品質低価格でビールユーザーの取り込みをねらう。缶にはセブンプレミアム、サッポロのロゴが同じサイズであしらわれた。
出足は順調で、セブン-イレブン・ジャパンによると発売約1週間の販売数量はスーパードライに次ぐ地位を確保。競合他社は「リピーターをどれだけ獲得できるか」と注視している。
PBビールはセブン&アイHDにとって念願の商品だった。同社は、消費環境が厳しさを増すなかで、収益性が高く差別化を図れるPBを強化。
同社のPB商品「セブンプレミアム」の今年度の売上高は、2007年度比約6倍の4900億円を見込み、15年度は1兆円を目指す。なかでもアルコール類は、総菜やスナック菓子などが一緒に買われるため、客単価の上昇につながる「マグネット商品」(鎌田氏)と位置づけられている。