秘密は、人工知能「ココロエンジン」にある。充電量の多さや部屋の掃除具合などによって気分が変化。「きれいにして」と話しかけると、ご機嫌なときは「ワカッタ!」、普通な気分のときは「ハイ」などと、答え方も変わる。仕事から帰ってきて、「ただいま」と話しかければ「オカエリ」。「疲れた」とこぼせば、「たまには、ゆっくりしいや」と、ねぎらってくれる。
「かわいらしさを演出するため、インプットする声や、言葉の選定などにはこだわった」と阪本事業部長はいう。イメージは、誰からもかわいがられる幼稚園入園前の女の子。愛されるロボットを目指すため、親しみやすくてかわいく、生意気に思われないキャラクターづくりに苦労した。丸みを帯びたフォルムも、かわいらしさのひとつだ。
ねぎらいの言葉をインプットしても、反対に余計なお世話だと思われたら失敗だ。けれども、無難な言葉ではコミュニケーションは弾まない。感情を盛り込めば盛り込むほど、余計なお世話と思われるリスクは高まる。