(4)「大坪社長は責任をとって取締役辞任を」と迫る株主、会場喝采 に戻る
《引き続き株主からの質問が続く》
男性株主「政治献金について、先ほど、政治献金は企業の社会的責任であるとおっしゃったが、私はそれは違うと思う。社会的責任で献金をするのは疑問を感じる。献金についての金額を明らかにしないのにも不信感がある。もう一点だが、過去は優等生だったテレビ事業を回復させるのに、経営陣は精神論ばかり言っている印象を受ける。韓国メーカーに先を越されている状況の中で、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)などについても、どうするつもりなのか」
《会場から拍手が起こる。大坪文雄社長が少しうつむき加減になる》
大坪社長「政治献金については、さきほど、回答しているので、貴重なご意見として受け止めておきます」
《その後、テレビ事業について、吉田守常務役員が回答を始める》
吉田常務役員「テレビの立て直しは本当に大丈夫なのかというご質問だが、テレビ事業の再編のため、大きな事業構造改革を行った。同時に、商品そのものの改革も徹底的に行い、黒字化を何としてもやり遂げたい。不安視されるご意見を真摯(しんし)に受け止めて、ベストな対応をしたい」