トランプ様々!? 百貨店、円安株高で初売り好調 個人消費回復に“薄明かり”
百貨店大手4社は4日、2017年の初売り状況について発表した。米トランプ次期大統領の就任で米国経済への期待感から円安株高が続いており、高島屋など3社が前年よりも売上高がプラスだった。三越伊勢丹ホールディングスも、ほぼ前年並みで個人消費に少し明るい兆しが出ている。
高島屋の2~3日の全店売上高は在庫品一掃セールの効果が大きく、前年同期比1.8%増だった。株高の影響で高額品が売れ、訪日外国人(インバウンド)向けも円安効果で、免税品の販売が好調だった。
J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店も2~3日の全店売上高は1%増。セールは若干マイナスだったが、海外の高級ブランド品など定価商品の販売が好調だった。
そごう・西武も西武百貨店池袋本店の1日の売上高が5%増で少し上質な日常品が売れた。三越伊勢丹は国内百貨店の約半数が3日からの初売りで正確な数値を把握できていないが、売上高は前年並みだという。
円安株高の効果で、各社とも初売りは良い滑り出しだが、「トランプ氏が大統領に就任してから減税やインフラ投資などの政策を着実に実行するのか、注視する必要がある」(高島屋広報)との声も出ている。
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