MRJ、午後にロシアのカムチャツカ半島に到着 初の海外飛行、米国試験に向け着々

 
米国での飛行試験に向け北海道・新千歳空港を飛び立ったMRJ=27日午前

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が27日午前、米国での飛行試験に向け、経由地の北海道・新千歳空港を離陸した。同日午後、次の経由地のロシア・カムチャツカ半島南部のエリゾボ空港に着陸し、MRJにとって初の海外での飛行となった。

 米国へ向かったのはMRJの試験1号機で、さらに米アラスカ州を経由、出発地の愛知県営名古屋空港からは約8千キロの道のりとなる。気象条件や設備の整った米シアトル郊外のモーゼスレイクにあるグラントカウンティ国際空港で、本格的な飛行試験に臨む。

 26日午後に名古屋空港を離陸し、新千歳に到着していた。

 三菱航空機は全5機の試験機のうち4機を順次米国に移動させる予定。