東芝が決算内容を再訂正 白物家電売却で組み替えミス
経営再建中の東芝は24日、2016年3月期連結決算の内容を再訂正した。テレビやパソコンとともに「ライフスタイル部門」に含まれていた白物家電事業を売却し、連結決算から外すことに伴う数値の組み替えで誤りが判明。同部門の売上高を6103億円から5426億円に修正した。22日に関東財務局に提出した有価証券報告書の作成過程で気付いたという。連結子会社数、有価証券の時価、研究開発費の一部にも誤りがあり、修正した。
東芝は22日に定時株主総会を開催。副社長から昇格した綱川智社長のもとで新体制が発足し、不正会計で失墜した信用回復を急ぐ中、ずさんな会計が改めて浮き彫りになった格好だ。発表が24日になったことについて、東芝は「関係各所との調整の結果だ」としている。
東芝は5月23日、16年3月期連結決算について、本業のもうけを示す営業損益の赤字額を7191億円から7087億円に修正した。公認会計士の指摘で米原発事業の損失処理額を見直したほか、税金の計算でミスも見つかった。
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