ZTEが「SIMフリー」スマホ2機種発表 1~2万円台で機能充実

 
ZTEが発売するSIMフリースマホの新製品=15日、東京都千代田区

 中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)の日本法人は15日、同じ端末で利用者が通信会社を自由に選べる「SIMフリー」に対応したスマートフォンの新製品2機種を7月中旬に発売すると発表した。

 1万~2万円台の手頃な価格に抑えながら、8ミリ未満の薄型で、5インチの鮮明なフルハイビジョン対応の液晶画面、指紋認証センサーやカメラなどが充実。携帯大手から回線を借りて割安の価格で通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)とSIMフリーの市場拡大を追い風に需要開拓を狙う。

 指紋認証センサーを搭載した「ZTE ブレード V7 ライト」(想定価格=税別2万1800円)は、0.3秒の速さでロック解除が可能。最大5本の指それぞれと特定のアプリ(応用ソフト)を結びつけ、画面がオフの状態からワンタッチで起動できる。また、指先をボディーに触れたまま滑らすことで、通話中の音量の上げ下げや、音楽起動中の選曲などもできるようにした。

 より安価な「ZTE ブレード E01」(同1万4800円)はカメラ機能が充実。笑顔を検出して美しく撮るほか、スポーツの動きなどを連写撮影した複数の画像を1枚に合成したり、画像にメモやイラストを書き込んだりする機能を搭載した。楽天が運営するMVNOサービス「楽天モバイル」のSIMカードとセットだと、1万2800円(税別)で購入できる。

 ZTE日本法人の吉本晃プロダクトマーケティングディレクターは「SIMフリー市場の成長は追い風になっている」とし、「家電量販店向け、MVNO向けの両輪で展開していく」と述べた。