15年度のスマホ国内出荷、3年ぶり増 SIMフリー普及寄与

 

 IT専門調査会社のMM総研が12日発表した2015年度の国内携帯電出荷台数調査によると、全体の出荷台数は前年度比5.6%減の3659万台で4年連続のマイナスだったが、スマートフォンは同2.9%増の2917万台と3年ぶりに増加に転じた。仮想移動体通信事業者(MVNO)の提供するSIMフリースマホ利用者の増加が寄与した。一方、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の出荷台数は同1.3%減の1532万台と15年暦年の調査と同様、初の前年割れとなった。

 SIMフリースマホの出荷台数は171万台と前年度の87万台からほぼ倍増。スマホの出荷台数に占める割合も5.8%と前年度比2.7ポイント増加した。

 メーカー別出荷台数では、アップルが4年連続の1位だったがスマホ出荷台数に占める割合は同2.3ポイント減の52.5%だった。15年暦年ではアップルの出荷台数は前年比10.6%も減少。今年3月にワイモバイルからアイフォーン5s、3月末には携帯3社からアイフォーンSEが発売されたことで持ち直したが、15年度でプラスに転じるまでには至らなかった。

 MM総研では16年度はSIMフリースマホが240万台に達すると予想している。