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【野口裕之の軍事情勢】外務省ができないミリ・ミリ(軍・軍)外交

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【野口裕之の軍事情勢】外務省ができないミリ・ミリ(軍・軍)外交

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 かつて、自衛隊陸将として米軍と折衝してきた防大の山口昇教授(63)は留学生を「財産」と形容するが「財産」は時の経過とともに価値を上げる。将軍に昇進すれば大統領・首相のブレーン就任も有り得る。退役後は政治家に転身するかもしれない。実際、タイの海空軍トップ(大将)は防大卒業生。特に海軍トップは、陸海自衛隊トップ(幕僚長)と防大同期で「付加価値」まで付く。

 モンゴルのツォグトサイハン・セレゲレンバートル学生(24)も将来有望な人材だ。胸には《服務優秀者賞》が輝く。リーダーシップを発揮し、日本人学生を含め学生の模範となった証し。士官候補生は他分野のエリートと異なり、知力に加え体力・気力まで要求される。モンゴル人留学生18人の内、6人が相撲部に在籍。セレゲレン学生は昨年、全国学生相撲個人体重別選手権・65キロ未満の部で優勝した。「日馬富士は体が小さくてもよい相撲を取る。大きい白鵬は勝って当然」と言い切る辺りに、軍人向きの優れた素地が透ける。

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  • 防衛大学校(神奈川県横須賀市/在校生2000人)の制服も似合う東ティモールの留学生(提供写真)

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