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【まぜこぜエクスプレス】Vol.13 困難に遭遇した人をサポート アメリカンホーム・ダイレクトのCSR活動

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【まぜこぜエクスプレス】Vol.13 困難に遭遇した人をサポート アメリカンホーム・ダイレクトのCSR活動

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小児がんや重い病気の子供とその家族を「キッザニア東京」に招待するイベントでアメリカン・ホームダイレクトの人たちと一緒に=2013年9月11日(提供写真)  誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指す一般社団法人Get in touchのパートナー企業として、国連が定めた世界自閉症啓発デー(4月2日)の周知活動もサポートしている自動車・医療保険のアメリカンホーム・ダイレクト。「共にあること、あたりまえのように」をコンセプトに多様なCSR(企業の社会的責任)活動を行っている。

 たくさんの「声」にエール

 アメリカンホーム・ダイレクトは通信販売で保険を売っている。担当者は電話で多くの顧客の「声」を聞く。小児がんと闘う子供のいる家族の「声」、難病とともに生きる人の「声」も。困難に遭遇し戸惑う「声」にエールを送り、希望を持てるようにサポートをしたいと、さまざまな活動を始めた。

 小児がんの子供たちとその家族695人を職業体験施設「キッザニア東京」に招待したイベントでは、免疫力が低下し不特定多数の人が集まる施設に出かけることが難しい子供たちのため、施設を貸し切りにした。

 22年間、骨髄バンクの理解を深める活動をしてきた私は、小児がんや重い病気の子供とその家族と向き合うことも多々ある。みんなが病気やつらい治療、不安、ストレスなどと闘っている。そして兄弟や姉妹も寂しさと闘っているのだ。親や周りの大人はつい病気の子供に気をとられ、健康な子供が人知れず我慢していることに気づきにくい。同じ境遇の人たちや家族と一緒に過ごす時間がどれほど楽しいことか。いろいろな職業体験にワクワクする子供たち、それを笑ったり涙ぐんだりしながら見守る大人たち。夢のような一日だったに違いない。

 「きぼう」のたすきつなぐ

 がん経験者やその家族、友人が前向きに人生を歩めるようサポートしたいと始まった、日本一周駅伝プロジェクト「みんなのMAEMUKI駅伝」は今年で3年目を迎えた。走る人数も距離もパワーアップ。私も昨年参加したが、たすきをリレーする瞬間、スタッフとのハイタッチがどれだけうれしかったことか! たくさんの「きぼう」が詰まっていた。

 他にも、東日本大震災の被災地の医療課題の解決支援や、小児病棟で治療中の患者と家族のサポート、慢性疲労症候群・肝炎・HTLV-1ウイルスなど認知度の低い疾患の啓発支援など、活動は多岐にわたっている。

 相手を思いやる文化を

 アメリカンホーム・ダイレクト社長兼CEOの橋谷有造氏は、「サポートを必要としている方々に寄り添い、社会に貢献していくことが保険会社の使命だと考えている」と話す。そして、「活動に参加すると社員は優しくなる」とも。

 2013年には企業のトップや人事担当者が集まり先行事例を学ぶ「障がい者就労勉強会」もスタートした。「障がいのある方、そうでない方も、相手への思いやりを持って分け隔てなく仕事をするという文化、環境を作っていきたい」と、橋谷氏。

 ダイレクト・マーケティング部長の田中友一朗氏は「普段の業務の中でも、実現できることがたくさんある」と意欲的だ。点字のパンフレット、テレビ電話での手話、Webサイトの音声読み上げなどの導入も検討中だという。「保険を必要とするより多くの方に届けるため、世の中にまだない新しい商品の開発にもチャレンジしたい」と話している。(一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/SANKEI EXPRESS

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