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「イラク政府軍1700人処刑」 過激派が写真公開 「大量虐殺」の恐怖あおる

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「イラク政府軍1700人処刑」 過激派が写真公開 「大量虐殺」の恐怖あおる

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 また、銃で撃たれて横たわる政府軍兵士たちの姿とISILが主張する写真には、「これがヌーリ(イラクのマリキ首相)が送り込んだシーア派の運命だ」などとキャプションが付けられていた。

 このツイッターアカウントは、写真投稿から約10時間後に削除されたが、写っている地形や建物の特徴、服装などから、少なくともイラク国内で撮影されたことは間違いないとみられる。AP通信は、「写真は本物だ」とするイラク軍報道官の談話を伝えたが、死者数は確認できていないという。

 報復合戦激化の懸念

 ティクリートは独裁政治を行ったサダム・フセイン元大統領(1937~2006年)の出身地で、ISILは先週、スンニ派の拠点の一つであるティクリートを含むいくつかの都市を短期間に占領した。

 大量殺害が事実であれば、シーア派の中に報復を求める圧力が強まり、03年に米国主導で行われたイラク侵攻後数年間の流血の事態を連想させる報復合戦が再び激化する可能性が高まりそうだ。

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