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ロンドン・ソーホーの夜の姿を撮りたかった スティーヴン・ナイト監督 映画「ハミングバード」

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ロンドン・ソーホーの夜の姿を撮りたかった スティーヴン・ナイト監督 映画「ハミングバード」

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映画「ハミングバード」のスティーヴン・ナイト監督(ショウゲート提供)。(C)2012_Hummingbird_Film_Investments_LLC  ジェイソン・ステイサム(46)と言えば、ハリウッドを代表するアクションスター。その抜群の運動神経をフルに生かし無骨でアウトローな男を演じることが多かった。だが、凄腕の元軍人・ジョゼフに扮した主演作「ハミングバード」では、心を許した女性らには惜しみなく優しい素顔もみせ、役者としての深みも見せつけた。SANKEI EXPRESSの電話取材に応じたスティーヴン・ナイト監督は「『本当にいる』と思ってもらえる人物をステイサムに演じてほしかったんだ」と説明した。

 ロンドンの暗黒街。かつて特殊部隊を率いる軍人だったジョゼフは、とある罪を犯して逃亡。ホームレスに身をやつし、家族や社会とも距離をおき、息をひそめて暮らしていた。ある日、唯一心を通わせた少女が殺害され、“許すまじ”と復讐の炎を燃やす。ジョゼフは彼女を救おうと他人になりすまし、中国系ヤクザの一味となり、情報収集に乗り出す。

 実際に監督とステイサムは役づくりのためにロンドンの路上生活者への取材を重ねたそうだ。「戦争で赴いたアフガニスタンから帰ってきたが、日常生活に戻れず、ホームレスとなった男がたくさんいたんだ。彼らは、街の一番寂れたところでひっそりと暮らしていることを知ったよ」。夜間のシーンが多いことには「昼と夜でまるで違う顔を見せるロンドンのソーホーの姿を映像に収めたかったんだ。撮影中はずっと警察が一緒にいてくれたから安全ではあったけど、精神を病んだ人も徘徊していて現場では気を遣ったね」と振り返った。公開中。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

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