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球筋ぶれない「忍者の知恵」 手裏剣形パネルのW杯公式球 軌道を解析

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球筋ぶれない「忍者の知恵」 手裏剣形パネルのW杯公式球 軌道を解析

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 南ア「ジャブラニ」は批判

 かつて、代表的なサッカーボールは五角形12枚、六角形20枚のパネルをつなぎ合わせて作られていた。しかし、W杯の舞台では、前々回2006年のドイツ大会で公式球の合成皮革パネル数が32から14に減ったのを契機に枚数が減らされる傾向にある。凹凸を少なくすることによって、ボールのどこを蹴っても軌道や威力に違いを生じさせないことが狙いだった。

 しかし、単に枚数を減らせばいいというほど事は単純ではなく、前回南ア大会での公式球「ジャブラニ」(パネル数8枚)は逆にボールがぶれやすく、まるでビーチボールのようだとして選手から批判を浴びていた。そこで製造元の独アディダス社はより信頼性の高い公式球の開発を進め、今回、ブラジル大会の公式球「ブラズーカ」を世に出した。今季のJリーグでも既に使用され、選手の評判もおおむね上々という。

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