球筋ぶれない「忍者の知恵」 手裏剣形パネルのW杯公式球 軌道を解析
更新サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕があと11日と迫る中、大会で使用される公式球は前回の南アフリカ大会の公式球よりも空気抵抗が少なく、ぶれにくいことなどが分かった。
筑波大学サッカー部の総監督でキック研究の権威として知られる浅井武教授(57)=スポーツ工学=を中心とした研究チームが科学的に実証したもので、研究成果が5月29日付の英オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された。
ポイントは、ボール表面でつなぎ合わされた6枚のパネルが手裏剣の形をし、「忍者の知恵」が生かされている点だ。軌道が安定し、日本が目指すパスサッカーには向いているとされるが、前回大会で本田圭佑選手(27)がゴールを決めた揺れる「無回転フリーキック」の再現は難しいかもしれない。