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初勝利目指す純朴な選手たちと監督のドキュメンタリー

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初勝利目指す純朴な選手たちと監督のドキュメンタリー

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映画「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦」(マイク・ブレット、スティーブ・ジェイミソン監督)。5月17日公開(アスミック・エース)。(C)Next_Goal_Wins_Limited.  □映画「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」

 南太平洋に浮かぶ美しい小島、米領サモアで、寄せ集めのサッカー選手たちと熱血監督が一丸となって、来月(6月)開幕するワールドカップ(W杯)ブラジル大会の予選初勝利を目指す姿に寄り添ったドキュメンタリー「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」(マイク・ブレット、スティーブ・ジェイミソン監督)。

 2001年、米領サモアはW杯予選で対戦した豪州代表に0-31と大敗を喫した。これは国際Aマッチ史上最大点差としてサッカー史に汚点を残すこととなり、その後の公式戦は30戦全敗、200ゴール以上の失点を許し、10年以上にわたりFIFAランキング最下位に“君臨”していた。そんなチームに、選手、監督として輝かしい経歴を持つ初老のオランダ人監督がやってきて…。

 歯に衣(きぬ)着せぬ発言で島中の反発を招く監督だが、どこか負け犬根性が染みついていた選手たちの意識を次第に変えていく様子には圧倒される。金にはまるで無頓着で純朴な“サッカー少年”たち、09年のサモア沖地震がもたらした津波の爪痕、島の人々の不屈の魂-と触れ合ううちに、これまで監督が理想と考えてきた指導者像に変化が生まれたことも興味をそそる。

 選手の中には「男でも女でもない第3の性(ファファファイン)」に属す、女性の心を持ったDFもいて、チームの牽引役として活躍している姿には思わず頬が緩むだろう。5月17日から全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

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