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思いを演技に詰め込みました 橋本甜歌さんインタビュー

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思いを演技に詰め込みました 橋本甜歌さんインタビュー

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「ギャル時代は爪が長くてテレビゲームのコントローラーが押せなくて苦労しました」と振り返る、女優の橋本甜歌(てんか)さん=2014年5月6日、東京都渋谷区(宮川浩和撮影)  □映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」

 累計75万部の発行部数を誇る松沢まりの人気コミックで、今年1月にテレビアニメ化された「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」(月刊ドラゴンエイジで連載中)。気鋭の若手写真家、青山裕企(ゆうき)と伊基公袁が初めてメガホンをとり、同名タイトルで実写映画化した。主人公の女子高生、美月に抜擢されたのは、かつてギャル雑誌のカリスマモデルとして活躍し、1日に500万件ものアクセス数を記録したことがある人気ブロガー、橋本甜歌(てんか、20)だ。「脱ギャル」を宣言後、再び「清純派な容姿」に戻った彼女の大仕事は映画で初主演を務めあげること。橋本は「原作を超える面白い映画になるように頑張りました」と振り返った。

 自分と正反対の役柄

 親同士の再婚で、義理の兄妹となった夕哉(小林ユウキチ)と美月。慣れない新生活を送っていたある日、自称「幽霊」の少女、日和(繭)が現れ、美月に憑依してしまった。「夕哉に恋をしていて、恋が成就しないまま死んだから、成仏できないでいる」という。成仏するため美月の体を借りて夕哉に色仕掛けで迫ろうと試みていたところ、夕哉の幼なじみで美月が通う高校の教育実習生(矢野未夏)という強力なライバルが登場し…。

 「オフは家で漫画を読むことが大好き」という橋本は、原作もよく読んでいたそうで、美月を演じるのもノリノリだった。「美月は内向的な人物で、自分の考えを実現していくタイプの自分とは正反対でした。うまく演じられるかなあとは思いましたし、ヌードになることも必要でした。でも、大好きな漫画作品で主演までさせてもらえたので、そこはまったく気になりませんでした。監督の指導を受けながら、自分の思うところをすべて演技に詰め込みました」

 女社長になりたい

 18歳で脱ギャルを宣言した後、心構えにも変化はあったのだろうか。「年齢を重ねるうちに自然に今の自分の外見を選んだという感じなんです。私って自分に嘘をつけないんですよ。仮面をかぶっていると疲れちゃうから、素でいようとしたんでしょうね」。確かにギャル時代は、髪を染め、肌も焼き、ネイルもして…と、私生活はメンテナンスに振り回される日々で、だんだんと面倒くさくなってしまったのも正直な気持ちだ。

 10年後の自分はどんな姿に変身しているかは想定もできないという。「小学校の卒業アルバムにはOLになると書いたぐらいですからね。30歳にはファッション関係の会社をつくって女社長になりたいかな」。5月17日から東京・池袋シネマ・ロサほかで全国順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS

 ■はしもと・てんか 1993年11月19日、中国生まれ。別名「てんちむ」。母親は中国人。NHK「天才てれびくんMAX」(2004~06年度)で「てれび戦士」として出演。ギャル雑誌の読者モデルとして活躍し、つけまつ毛のプロデュースもこなし、ギャルたちのカリスマモデルに。著書に2010年「中学生失格」。本作の主題歌も担当。

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