SankeiBiz for mobile

ディズニー映画に「ぽっちゃり姫」を!! 米女子高生請願 賛同者2.2万人超に

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

ディズニー映画に「ぽっちゃり姫」を!! 米女子高生請願 賛同者2.2万人超に

更新

 米に住むぽっちゃり体形の女子高生が米映画会社ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに対し、「私のようなぽっちゃり体形のお姫様をディズニー映画に登場させてください」と訴える請願活動をネット上で展開したところ、全世界から2万2000人以上の賛同者が集まったことが2月6日、分かった。人種の多様化が進む米国では、ディズニーアニメのお姫様のステレオタイプ化への批判の高まりを受け、アジア系や先住民族のお姫様まで登場しているが、ぽっちゃり系はいまだ登場しておらず、今後のディズニーの対応が注目されている。

 影響力が大きい

 2月6日付英紙ガーディアンや2月4日付米誌タイム(いずれも電子版)などによると、この女子高生は米バージニア州ファームビルに住むジュエル・ムーアさん。1月30日から米請願サイト「チェンジ・ドット・オルグ」で「すべてのボディーは美しい」と題した活動を始めた。

 ムーアさんは「請願活動を始めたのは、私がぽっちゃり形であり、私と同様の女性たちの多くが自信を持とうと格闘しつつ、メディアが自分たちを良きキャラクターとして報じることを望んでいるから」と説明。

 「子供の自信はメディアの報じ方と大きな相関関係を持っているが、メディアが良きキャラとして報じるぽっちゃり形女性は皆無」とし、「大きな影響力を持つディズニー映画がこれを実行すれば、世界中に素晴らしいプラス効果がもたらされる」と述べ、ぽっちゃり形女性のお姫様の採用を促した。

 この呼びかけに「太っている方が健康的よ」「すべてのサイズは美しい」「デブを優しく言い換えただけの『ぽっちゃり』という言葉が嫌いだ」などと書き込む賛同者が急増している。

 スタイル「非現実的」

 そもそもの発端は、米で昨年(2013年)11月に公開されたディズニー・アニメ「アナと雪の女王(原題はフローズン)」(日本公開3月14日)。(2013年)12月18日付英紙デーリー・メール(電子版)によると、本作のヒロインである雪の女王アナに関し、米メリーランド州カレッジパーク大学の社会学者、フィリップ・N・コーエン氏が社会学系サイトで問題提起したのだ。

 ディズニーは一般的にほっそりした女性主人公をアニメ化する傾向があるが、彼女たちが物語の中で恋愛対象となる場合はさらに細く描かれると指摘し「大きな目と小さな手はディズニーランド的女性らしさの象徴」であり、体が華奢(きゃしゃ)過ぎるこの主人公を「手首より目が大きいなど、体のスタイルが非現実的である」と批判した。

 この批判を多くの欧米メディアが取り上げ、ムーアさんの請願活動につながったわけだが、ディズニーアニメに“ぽっちゃり姫”が登場する可能性は低そうだ。実際、昨年(2013年)10月、ディズニーが製作発表したヒスパニック(中南米)系のお姫様が登場するという初のテレビアニメも結局、白い肌と青い瞳という従来のディズニースタイルのお姫様に変更された。

 あくまでファンタジー

 また今回の一件を受け「バービー人形」の製造発売元である米マテル社のデザイン担当副社長、キム・カルモネ氏は2月5日、ガーディアン紙に「極端と非難されるバービー人形のスタイルは、着せ替えしやすくするのが目的で、バービー人形を本物の女性のようにデザインしたことは一度もない」と憤慨した。

 ファッションモデルやマネキン人形で増える“ぽっちゃり形”だが、ファンタジーの世界では受け入れられにくいのだろうか。(SANKEI EXPRESS (動画))

ランキング