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【TVスクエア】クールジャパン「番組」 世界へ発信 ディスカバリーチャンネル
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≪新コンテンツ発掘へ≫
クールジャパンの筆頭株として、アニメ、漫画が世界中で人気を得ているが、他のコンテンツはどうだろう…。
そんな疑問に応えるべく、世界で見てもらえる日本のテレビ番組を作ろう、クオリティーの高い日本のテレビ番組を見てもらおう-と、昨年(2013年)夏にあるプロジェクトが立ち上がった。
世界最大級のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」が展開している、各国の映像制作者の育成プログラム「First Time Filmmakers」を総務省がバックアップ。これまでに国内で良質な番組を制作してきた番組制作会社5社を厳しい審査で選んだ。5社は、(1)今後の海外展開のノウハウを学ぶ(2)海外の視聴者に受け入れられやすい番組を作る、という条件で、それぞれ5本の番組を完成させた。
注目の5番組(各30分、後7・30ほか)は「見つけた、本当の日本」と題し、きょう3月3日から7日までの5日間連続で放送される。世界で人気のラーメンを取り上げた「ラーメンを愛しすぎた人々」、日本を訪れる人々が驚く地下鉄の定時運行の秘密に迫った「定刻発車の秘密・東京メトロ」、長い歴史を持つ海女の知られざる姿を描く「日いずる国の人魚・海女」、アイドル文化がなかったインドネシアで、ブームを巻き起こした日本発のアイドルグループ、JKT48を追った「POPコーン・ドリーム」。
(3月)3日の第1回放送分「日本の重機は世界一」は、60メートルを超える世界一長いアームを持った重機や急斜面にへばりつくようにして作業できるショベルカーなど、日本の技術力が生み出したマンモス機械を紹介する。
ディスカバリーチャンネルの担当者によると、その映像はこれまでディスカバリーチャンネルの番組を見慣れてきた視聴者にも違和感を抱かせないダイナミックな構図。ディスカバリーらしいDNAを感じさせるという。さらに、日本人が日本人にインタビューしており、技術者、開発者の繊細な言葉もきめ細やかにすくい上げ、深みのある内容に仕上がっている。
「日本の重機は世界一」をはじめ、この5本の番組は、今後、33カ国の約2億世帯に向けて放送される可能性があり、テレビ番組が新たなクールジャパンの顔になる日も近そうだ。(SANKEI EXPRESS)