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自分の大きな転換点になる作品 映画「赤×ピンク」 芳賀優里亜さんインタビュー

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自分の大きな転換点になる作品 映画「赤×ピンク」 芳賀優里亜さんインタビュー

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「恋愛、友情、アクションあり。すてきなエンターテイメント作品ですよ」と紹介する、特撮ヒロインの芳賀優里亜(ゆりあ)さん=2014年2月11日、東京都港区(瀧誠四郎撮影)  「仮面ライダー555」でヒロインを務め、大勢のチビっ子たちの心をつかんだ特撮ヒロイン、芳賀優里亜(ゆりあ、26)が、性同一性障害に悩む女性恐怖症の空手家という複雑な役どころを爽やかに演じきった。作品は、直木賞作家、桜庭一樹(42)の小説「赤×ピンク」(2003年)を同じタイトルで映画化したガールズアクション。八角形のリングで繰り広げるガチンコの格闘シーンに加え、初めてヌードを披露したばかりか、女性同士による濡れ場にも果敢に挑んだ芳賀は「間違いなく、自分の俳優キャリアで大きな転換点となる作品に出会えた。命がけで臨みました」と声を弾ませた。

 主人公の「表情」を意識

 東京・六本木の廃校で、思い思いの衣装でコスプレをした若い女性たちが夜ごと繰り広げる非合法の格闘技イベント「ガールズブラッド」。ファイターは、自分が女性であることに違和感を覚えている空手家、皐月(芳賀)のほか、SM女王のミーコ(水崎綾女(みさき・あやめ))、中学生にしか見えないロリータフェースのまゆ(小池里奈)と、どれも癖のある人物ばかり。そんなある日、桁違いに強い人妻、千夏(多田あさみ)が入門してきて…。

 監督は「仮面ライダー」「ウルトラマン」「スーパー戦隊」など日本3大特撮シリーズを手がけてきた坂本浩一(43)。意外にも「運動は苦手」と明かす芳賀がリング上で、そのすらりと伸びた足で次々と繰り出すミドルとハイのキックの連打、回し蹴り、殴り合いの数々は迫力満点で、わざとらしさも感じられない。青アザの絶えない撮影の日々を送った芳賀は「見せ方一つでアクションにリアルさやすごみが出てくることを監督から教わりました。さすがだな」と脱帽する一方で、演技全体としては「『この映画で大事なのはアクション以上に皐月が見せる表情』とも指導され、私はそちらを意識して取り組みました」と振り返った。

 思春期の男の子イメージ

 それにしても、レズビアン同士による濡れ場と、性同一性障害者とストレートの女性同士による濡れ場とでは、相手に伝えるいとしい気持ちの表現や表情といったものも、だいぶニュアンスが違ってくるのではないだろうか。「好きな子を前にした感情とか、いとしい人に触れる瞬間に抱く気持ちは、男性も女性も同じはず。私はそのときの気持ちを大事にしましたし、監督との相談では思春期の男の子をイメージしました」。芳賀は力を込めた。

 ヌードになることで大勢の仮面ライダーファンがショックを受けたそうだ。芳賀は「私はグラビアをやらずに演技一本で頑張ってきたから『もっとも脱ぎそうにない女優』と言われてきたようです。きれいに撮ってもらったので、この作品で脱げてよかったと思います」。2月22日から東京・角川シネマ新宿ほか順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:瀧誠四郎/SANKEI EXPRESS (動画))

 ■はが・ゆりあ 1987年11月27日、岩手県生まれ。98年、モデルデビュー。2003年「仮面ライダー555」(テレビ朝日系)の最年少ヒロイン、園田真理として知名度を高めた。05年「Voices」で映画初主演。主な出演作は、1999年「どこまでもいこう」、2010年「青い青い空」、11年「婚活サポーターガールズ!」など。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年2月26日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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