作曲家、佐村河内（さむらごうち）守さん（５０）の楽曲を代作していたと名乗り出た桐朋（とうほう）学園大非常勤講師の新垣（にいがき）隆さん（４３）が２月６日、東京都内で記者会見を開き「私は佐村河内さんの共犯者。申し訳ありません」と謝罪した。佐村河内さんとのやりとりを克明に明かした上で「初めて会ったときから耳が聞こえないと感じたことは一度もない」と証言した。

　これに対し、佐村河内さんの代理人の弁護士は「聴覚障害２級の障害者手帳を確認した。耳が聞こえないのは本当だと思う」と反論した。

　新垣さんは、佐村河内さんと会うときは２人きりで「ごく普通のやりとりをしていた」と強調。ピアノで演奏して録音した曲の断片を聞いてもらい、「その中から彼がいくつか選んだものをもとに私が全体を作曲した」と述べた。

　ゴーストライターだったことを公表した理由について、新垣さんは「これ以上、世間を欺きたくないという気持ちが大きくなった」と説明。自身が作った楽曲の著作権は放棄する考えを示した。