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【ブラジルW杯】実力伯仲 日本「いける」 C組 コートジボワール、ギリシャ、コロンビア

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【ブラジルW杯】実力伯仲 日本「いける」 C組 コートジボワール、ギリシャ、コロンビア

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 来年6月12日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の1次リーグ組み合わせ抽選会が12月6日、ブラジル北東部のコスタドサウイペで行われ、日本は南米予選2位のコロンビア、昨年のアフリカ選手権で準優勝したコートジボワール、2004年欧州選手権覇者のギリシャとC組に入った。圧倒的な強豪が不在の組に入り、1次リーグ突破が十分に狙える組み合わせになった。アルベルト・ザッケローニ監督(60)は「大会が待ち遠しい」と自信の表情を見せ、国内で抽選会を見守ったサッカーファンの期待も「対戦国と力の差はない」「ベスト4まで行ってほしい」…と高まっている。

 上回る経験値

 1次リーグは出場32チームが4チームずつA~H組に分かれ、各組の1、2位が決勝トーナメントに進出する。5大会連続5度目の出場の日本はまず、前回に続く決勝トーナメント進出(ベスト16)を目指しており、C組を突破すれば、決勝トーナメント1回戦でD組のチームと当たる。

 日本は6月14日午後7時(日本時間15日午前7時)開始予定の初戦でコートジボワールとレシフェで対戦し、(6月)19日にギリシャ、(6月)24日にコロンビアと激突する。国際サッカー連盟(FIFA)最新ランキングは、コロンビアが4位、ギリシャは12位、コートジボワールは17位で、日本の48位を上回る。ただしW杯でベスト16入りの経験があるのは、日本とコロンビアだけで実績では見劣りしない。対戦する3チームは日本にとっていずれも勝算があり、ブラジルやドイツ、イタリアなどの伝統国に比べればくみしやすいはずだ。

 過去の日本の対戦成績も、コートジボワールには2勝1敗、ギリシャには1勝、コロンビアには1分け1敗で、ザッケローニ監督は「日本の能力を最大限に出せば、脅威を与えられる。自信はある」と胸を張った。

 カギ握る初戦

 前回の南アフリカ大会でも1次リーグ初戦の相手はアフリカ勢だった。難敵と思われたカメルーンに勝って余裕が生まれ、決勝トーナメント進出を果たした。今回も初戦の結果が最重要であり、少なくとも引き分け以上で乗り切りたい。

 コートジボワールは、ドログバ(ガラタサライ)やY・トゥーレ(マンチェスター・シティー)らの個人能力は折り紙付きだが、孤立させれば無力化できる。前回大会でカメルーンのエトー(チェルシー)を封じた実績もあり、日本の組織力を生かせば勝機を見いだせる。

 2戦目のギリシャは堅守速攻が持ち味で日本も相性は悪くないが、激戦の欧州予選を勝ち抜いているだけに侮れない。それでも欧州勢の中では最も実力が下のベターな相手だ。カウンター攻撃とセットプレーに細心の注意を払えば、十分に勝てる。

 もっとも厄介なのが第3戦のコロンビアだろう。ファルカオやロドリゲス(ともにモナコ)といったビッグネームが繰り出す縦に速い攻撃は脅威だ。今年の対戦で日本がともに完敗したブラジル戦やウルグアイ戦を分析し、南米勢との戦い方を練り直す必要がある。

 開幕戦はサンパウロを舞台に最多6度目の優勝を狙うブラジルとクロアチアが対戦し、決勝は7月13日にリオデジャネイロのマラカナン競技場で行われる。(SANKEI EXPRESS

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