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変わり咲きダリアで秋色アレンジ
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各地からは紅葉の便りが聞かれ、休日には野山の錦を見物しに行かれるかたも多いのではないでしょうか。温かみのある赤色のアレンジは、秋にこそ楽しみたいですね。
今回、メーンの花にダリアを選択。それに紅葉や、実物を添えると、ぐっと秋らしいアレンジになります。紅葉をさらに深い色に染め上げたファーガスという花材を、実物には漆黒のコニカルを選んでみました。
ダリアはキク科の植物で、別名「天竺(てんじく)牡丹」。このネーミングからわかるように、神々しいほど華やかで、花びらの多い気品のある花です。
原産地はメキシコです。メキシコといえば、インパクトのある画風で知られる画家、フリーダ・カーロが有名ですが、彼女が描いた自画像にも、ダリアを髪に挿したものがあります。私は高校時代にカーロを知り、ひどい交通事故以降、身体に悩みを抱えながらも前向きに作品を生み出していった彼女の生き方に感銘を受け、画集でたくさんのカーロの絵をみました。浅黒い肌に黒目がちの大きな目、トレードマークの豊かな黒髪には、いかにもダリアの花飾りがぴったりでした。
花言葉は、その姿そのままに「優雅」だとか「威厳」「華麗」といったもののほか、「移り気」というのがあります。一説によると、この花言葉は、ナポレオン1世の妃、ジョゼフィーヌにまつわるエピソードが由来となっているようです。ジョゼフィーヌはダリアやバラをこよなく愛し、自慢の庭園で珍しい品種を咲かせては、パーティーを開き、来賓に披露していました。誰かが「欲しい」といっても摘ませようとしないほどの愛(め)でようだった、といいます。ある時、どうしてもダリアが欲しくなってしまったジョゼフィーヌの侍女が、盗んで自分の庭に植え、見事に咲かせてしまいました。するとジョゼフィーヌは、すっかりダリアへの愛情や情熱が冷め、興味を失ってしまったのだそうです。
今回は「ラ・ラ・ラ」という赤と白の絞り状の花びらが美しい変わり咲きのダリアと、「熱唱」という赤の大輪でゴージャスなダリアの2種を使っています。
「ラ・ラ・ラ」や、「黒蝶」と呼ばれる黒ダリアはしゃれていて、モード感を演出できる花材として、最近、フラワー界では人気の品種です。大手のフラワーショップでは店頭で扱っていますので、ぜひ1本、手に入れて、モード感を出したアレンジに挑戦ください。
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ブログ「花千代のHAPPY FLOWER LIFE」 http://hanachiyo.kireiblog.excite.co.jp/