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フル活用のコツは? 就活座談会の質問は準備が必要

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

フル活用のコツは? 就活座談会の質問は準備が必要

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 【Q】座談会型の会社説明会。フル活用するコツは?

 【A】参加前後のひと手間で、実り多い情報収集に

 今回は、前回紹介した4つの説明会タイプのうち、「座談会型説明会」をフル活用するコツをお伝えします。最大の特徴である先輩社員と直接話せることのメリットを十分引き出すには説明会の前、ある程度の予備知識と自分なりの仮説を持つことが必要です。

 例えば、メーカーA社の座談会に、企画、製造、販売、経理、総務など所属部門や担当職種の異なる先輩が登場したと想像してみてください。何の準備もせずに参加した場合、どの先輩と何について話したいか、その場ですぐに考えてコミュニケーションするのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか?

 せっかくの先輩と直接話せる機会を生かすコツは、座談会の性質を踏まえ、対話のテーマを考えることと参加前後にひと手間掛けることです。

 座談会は、現場の第一線で働く先輩社員との対話の場。個人にしか聞けない価値観や具体的な話、実際に働く人たちから伝わる社風を感じ取ることに意義があります。ホームページやパンフレットを読めば分かる、企業の基本情報(事業内容、歴史、規模、業界内のポジションなど)や採用情報(求める人材像、選考ステップなど)は参加前に確認しておきましょう。

 次に、もっと詳しく知りたいと思った点を質問候補としてピックアップします。続いて、どんなときにやりがいを感じるのか、職場ではどんな会話がされているのか、どんな人と一緒に働きたいと思うかなどの仮説を考えてみます。これらの質問候補や仮説をまとめておけば、座談会当日の先輩との対話が充実し、説明会の後になって、「あれを聞いておけばよかった」と後悔せずに済みます。

 座談会参加後は、印象が鮮明なうちにその企業で働いてみたいと思うか、相性が良さそうかどうかを振り返っておきましょう。志望企業選びの軸・動機や、自分自身がどんなキャリアを歩んでいきたいかの具体化に役立ちます。

 就職みらい研究所の「就職白書2013」では、就職活動を経験した大学4年生の半数近くが、就職活動開始当初はキャリア・イメージの明確さが不十分だったと回答。こうした状態で選考を迎え、エントリーシートや面接で苦労しないためにも座談会型説明会への参加機会をうまく生かしましょう。(リクルートキャリア「就職みらい研究所」研究員 三輪麻衣)

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