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次期戦闘機 防衛副大臣「米国依存脱却へ技術を蓄積」

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次期戦闘機 防衛副大臣「米国依存脱却へ技術を蓄積」

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 --経済的な効果への貢献は

 「F2の共同開発では1100社以上が関わり、経済や雇用を拡大させたほか、先端技術の開発や民間への技術波及(スピンオフ)につながった。例えばF2の炭素繊維強化複合材は米ボーイング787型旅客機に、(広い範囲を素早く探索できる)アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー技術が電子料金収受システム(ETC)などに使われている」

 --輸出などが弾力化された防衛装備移転三原則の下で、次期戦闘機は輸出の可能性もにらんだ設計にするのか

 「戦闘機を海外に移転できるかどうかの方針は決まっていない。さまざまな兼ね合いがあるので国家安全保障会議(NSC)で可否を議論することになるだろう」

 --日本の技術で優れた戦闘機を開発できるのではないか

 「個人的にはその通りになると期待している。歴史的に大きな転換点になるだろう。特に日本にはステルス関連で機体の構造や材料、エンジン周りの優れた技術がある。どれだけ日本の技術が世界に認められるか分からないが、しっかり作ることで対艦能力だけでなく、対空能力もかなりの水準までいけるのではないか。優れた戦闘機には抑止力を高める効果があるということを強調しておきたい」(佐藤健二)

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