「本当に大丈夫なのか」と心配してしまった。韓国の航空会社のことだ。6月に入って、福岡空港に着陸前の大韓航空機の操縦室内から煙が出たり、アシアナ機が韓国国内線で部品が取れたままの状態で飛んだりと、大惨事になりかねないトラブルが続いた。米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対する中国の報復で訪韓中国人客が激減する中、韓国エアラインの日本人客取り込みに向けた新規就航や増便が相次ぐ。その一方で、安全面への懸念がぬぐいきれない。韓国機は2月にも一日に3件ものトラブルを起こしている。日本人を呼び込むのは、“安全確認”したあとにしてもらいたい。
「操縦室内に煙」「部品取れたまま運航」…
6月に入って以降、韓国の旅客機のトラブルが続いている。
9日午前10時20分ごろ、釜山発福岡行きの大韓航空783便ボーイング737(乗客乗員162人)から「操縦室内に煙が出ている」との連絡が、福岡空港の管制官にあった。国土交通省福岡空港事務所によると、間もなく同空港に着陸し、火災は発生せず、けが人もなかった。
同機は福岡空港から北約13キロの上空で煙が発生。数分後に着陸し駐機場まで自走した。空港事務所は点検のため滑走路を約8分間閉鎖。少なくとも出発と到着の計19便に最大で39分の遅れが出た。大韓航空によると、事前の点検で異常はなかったという。