『トランプ自伝』(ちくま文庫)によると、
「イヴァナほど能率的に物事をこなす人はあまりいないだろう。彼女は三人の子供を育てるかたわら、私たちの三軒の家をとりしきっている」
「その他に現在は約四千人の従業員がいるトランプ・キャッスルの経営も手がけている」
という、人並みはずれたバイタリティの持ち主。負けず嫌いで仕事ができる母イヴァナと、「ねらいを高く定め、求めるものを手に入れるまで、押して押して押しまくる」(同書より)がモットーの父ドナルドの資質を受け継いだイヴァンカ。
イヴァンカの成功マインドに洗脳される女性たち
ドナルドからも「ビジネスの能力と未来へのビジョンを継承している」と認められています。しかし時には強引に、大統領選を利用し自分のブランドのブレスレットを売り込んだり、イタリアのブランドの靴のデザインをパクったとして訴えられたり、規約に少しでも従わない取引先に代金の支払いを拒否したりして、自業自得なトラブルが発生することも。
女性のためのショッピングマガジンの編集長に「女性をエンパワーメントするとかいって、結局ビジネスじゃない」と批判されたこともありました。
また、イヴァンカ・トランプのブランドのモテファッションが、結局男性社会でうまくやっていくための処世術だという批判もあります。たしかに、男好きするポイントを押さえていて、しかも脚線美を強調するピンヒールは高さ10センチくらいあったりして、働く母親にとっては体力的にキツそうです。