【TPP】論戦はトランプ氏が主役 与党は豹変への「希望的観測」、野党は「もう駄目なのに何を」と投げやり

2016.11.14 22:51

参院TPP特別委員会で答弁する安倍晋三首相=14日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)
参院TPP特別委員会で答弁する安倍晋三首相=14日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)【拡大】

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案をめぐり参院TPP特別委員会で14日に始まった与野党の本格論戦は、中身よりも、TPP脱退を宣言して米大統領選で当選したドナルド・トランプ氏への対応が焦点となった。

 自民党の三宅伸吾氏は、トランプ氏が過去にTPPに参加していない中国にも言及していたことなどを挙げ「全体像を理解していない可能性がある。理解すれば冷静な判断をし、TPPを支持する可能性がある」と主張。その上で、17日にニューヨークでトランプ氏と会談する安倍晋三首相に「君子を豹(ひょう)変(へん)させてほしい」と期待を寄せた。

 石原伸晃経済再生担当相は「希望的観測を言えば、同じ立場だ」と賛同し、首相は「いろいろ突っ込んだ話をしたい」と強い意欲を示した。

 民進党の小川勝也参院幹事長は「世間では『もう駄目なのに何をやっているのか』というのが正直なところだ」とTPP批准にこだわる政府を批判。これに対し首相は「わが国が意思を示さなければ、TPPは完全に終わる」と反論した。

 これに関連し、民進党の野田佳彦幹事長は14日の記者会見で、米国の批准が見込めないTPPについて 「米国の入らない枠組みはジョン・レノンの入らないビートルズみたいなものだ」と皮肉った。ただ、民進党は自由貿易を推進する立場で、野田氏は平成23年に旧民主党の野田内閣でTPP交渉参加の方針を表明している。

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