麻生太郎財務相は28日の閣議後会見で、日銀が24日公表した金融システムレポートで、金融機関による不動産業向けの貸し出しが一段と伸びていると指摘したことについて、「2000年代、リーマン・ブラザーズ(の破綻)が始まる前にも似たような話があったが、あの時に比べたら全然少ない」との認識を示した。
地方銀行で不動産ファンドへの投資が増加しているとの分析については、「地方銀行によって一部の地域で起きているというのは間違いないと思う」と同調。その上で「その動向については見ておかないといけないとは思う」と述べた。
また、27日のニューヨーク外国為替市場で、円相場が一時1ドル=105円台と3カ月ぶりの円安水準になったことについて、麻生氏は「こっちは今から答弁しなくちゃいけないんだから、そういうことに関してはコメントはしない」と話した。