中国北京に“世界最大の空気清浄機”が登場するも…稼働3日でツイてない事態に (4/4ページ)

 中国のPM2・5の濃度は、同54マイクログラムで、基準値の5倍超。ちなみに日本は、同13マイクログラムだった。WHOは、各国政府に汚染源を調査し、改善を図る政策を早急に実施するよう勧告している。

 また、今年2月には、2013年に中国で大気汚染を原因とする疾患により約160万人が命を落としたとする調査研究も発表された。

 カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究チームによるもので、工場や車の排ガス、石炭の燃焼などが、肺がんなどを引き起こしていると指摘。全世界の死者は約550万人に上り、中国と約140万人のインドを合わせた両国で全体の55%を占めたとしている。

 中国では石炭の燃焼が最大の原因で、これだけで2013年に36万6000人が死亡したと推計している。

 研究者は、「対策に本腰を入れなければ、今後20年間、早死にが増加の一途をたどることになる」と警告している。

 空気清浄機でPM2・5を除去するという対症療法ではなく、何とかと一緒で、発生源を元から絶たなければならないことは言うまでもない。