自民党石破派(水月会)は4日、昨年9月の旗揚げ以来、初めての夏季研修会を神奈川県小田原市内のホテルで開いた。会長の石破茂前地方創生担当相は講演で、安倍晋三首相の党総裁任期が平成30年9月に満了することを念頭に「いつまでも続く政権はない。政権を支えるのも自民党の責任だが、その後をどうするかを考えていかねばならない」と述べ、「ポスト安倍」への意欲をにじませた。
石破派で唯一の閣僚である山本有二農林水産相はあいさつで、党総裁任期について「延長するかどうかは党内で議論し、結論を得ればいい」と指摘。その上で「各政策集団(派閥)がそれぞれ候補者を持つべきだ。石破氏はどう環境が変化しようが出馬すべきだ」と強調した。
山本氏はまた、派閥に所属する若狭勝衆院議員(比例東京)について、小池百合子東京都知事の議員失職に伴う衆院東京10区補欠選挙(10月23日投開票予定)に「堂々、出馬すべきだ」と語った。
石破派は4日、インターネットにホームページも開設した。政策情報や2頭身キャラクター化した石破氏のフリー素材などを発信するほか、党員や献金の募集にも活用していくという。アドレスはhttp://www.suigetsukai.org/