岸田文雄外相は29日、英国のハモンド外相と電話会談し、英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めたことについて、英国に進出している日系企業がこれまで通り活動できるよう要請し、英国が引き続き世界的な自由貿易の推進役を担うよう求めた。ハモンド氏は「日系企業を含む外国企業の意見をよく聞いた上で、EUとの離脱交渉に臨みたい」と応じた。
また、ハモンド氏は日・EU間で交渉中の経済連携協定(EPA)について「少なくとも2年はEU加盟国であり続けるので、引き続きEPAの推進に貢献する国でありたい」と述べた。
岸田氏は29日、EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表とも電話会談し、日・EUのEPAと日・EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の年内の早期妥結に向け努力することで一致した。