安倍首相、被災地の高校生らと交流 復興5年フォーラム視察 津波被害可視化のアプリも体験

2016.6.6 21:07

東日本大震災の発生から5年を迎えて開かれたフォーラムを訪れ、宮城県多賀城市の県立多賀城高校の生徒と意見交換を行う安倍首相(右から2人目)。右端は高木復興相=6日午後、東京都千代田区のイイノホール(代表撮影)

東日本大震災の発生から5年を迎えて開かれたフォーラムを訪れ、宮城県多賀城市の県立多賀城高校の生徒と意見交換を行う安倍首相(右から2人目)。右端は高木復興相=6日午後、東京都千代田区のイイノホール(代表撮影)【拡大】

  • 東日本大震災の発生から5年を迎えて開かれたフォーラムを訪れ、震災後に起業した女性経営者らと笑顔で懇談する安倍首相=6日午後、東京都千代田区のイイノホール(代表撮影)

 安倍晋三首相は6日、東京都内で開かれた「東日本大震災5周年復興フォーラム」を視察し、宮城県の高校生や被災地で会社を立ち上げた女性起業家らと交流した。視察後、首相は記者団に「今後も東北の復興を力強く支援していきたい」と強調した。

 フォーラムは6月の「東北復興月間」に合わせて、復興庁が主催。被災地の企業や団体がブースを設置し、復興に向けた取り組みを紹介した。

 首相は防災や減災について学んでいる宮城県立多賀城高校の生徒4人とともに、タブレット端末を使って津波の浸水被害を可視化するアプリを一緒に体験した。同校3年の大槻有矢さん(17)が「震災を風化させないため、地域の人から震災体験を直接聞く活動をしている」と説明すると、首相は「経験をいろいろな場所で生かしてほしいと期待している」と応じた。

 首相は記者団に対し、東京電力福島第1原発の廃炉や汚染水対策に関して「中長期のロードマップにのっとって着実に進めていきたい」と述べた。

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