原電が米専門会社から廃炉技術を導入 敦賀1号で活用へ

2016.4.20 16:04

 日本原子力発電は20日、米国の原発廃炉専門会社であるエナジーソリューションズ(ES)社から技術協力を受けることで合意した、と発表した。ES社が持つ放射性廃棄物の処理・処分技術、廃炉工程や費用管理などのノウハウを取得し、原電の敦賀原発1号機(福井県)の廃炉に活用する。原電は将来的に廃炉の事業化を検討しており、ES社と事業を共同で行うことも協議する。

 技術協力の期間は1年半程度で、契約金額は明らかにしていない。ES社は2010年から米国イリノイ州のザイオン原発2基の廃炉を手掛けており、原電は4人の社員を同プロジェクトに派遣し、廃炉に関わる技術やノウハウを取得する。

 原電は運転から40年以上経過した敦賀原発1号機の廃炉を決め、廃止措置計画の認可申請を行っている。

 ES社は米国で原発5基の廃炉実績があり、放射性廃棄物の処理施設や処分施設も所有。廃棄物の処理と処分技術に強みを持っている。

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